なのでこれを機に開発環境を見直しました。
2年前のまとめはこちら
WEB系の開発をするために必要な10の開発環境 ~Windows~
この頃からはツールも変わったモノもありますしそのままのモノもあります。
ですが必要な項目は依然変わってないと思いますので項目は踏襲します。
1 IME
前回はGoogle日本語入力をオススメしました。この二年で更に使いやすくなり、もうGoogle日本語入力無しでは生きていけませんw
便利な機能として
郵便番号を入れると住所に変わる
「きょう」→2014/09/06のように日付に変換できる(ことし、あさって等でも可)
「くりえいと」→Createのように英単語の読みで英語に変換してくれる
などです。
顔文字やZ+Hでの矢印なども便利ですね!
AndroidやMacOSなどでも同じ変換が出来るのでマルチプラットフォームでストレス無く使く入力出来るのは嬉しいですね!!
また、流行りの語句なども変換してくれるのが非常に助かります。
2 ブラウザ
ブラウザ事情もIE・Firefox・Google Chromeの3強状態は変わらず。ただChromeの開発者ツールが一番使いやすいと思うので開発はChromeメインにしてます。
Chromeの開発者ツールの使い方はドットインストールがわかりやすいのでオススメです。
Chrome Developer Tools入門 (全10回)
FirefoxもIEも開発者ツールは付いてるのでブラウザ依存の不具合とぶつかった時などに使えると色んな時に役に立つので調べておいて損は無いですよ。
3 テキストエディタ
僕は今も昔もIDE派です。でも時々ちょっとconf触ったり、メモ作ったり、直接HTML触ったりするときなどテキストエディタは必要です。
そこで僕が使ってるのはSakuraEditor。
矩形選択も置換も使いやすいのでログを見たり集計するときにも役立ちます。
また常駐アプリとしてついてくる機能のgrepが非常に便利です。
Windowsだとソース内のキーワードでgrepしたい時とか困るんですよね。
それがバッチシ対応してくれるし、対応箇所も一覧で出してくれるので非常に使いやすいです。
また補完は辞書のパッケージを追加すれば対応してくれます。
PHPをちょっと書く程度なら十分ですよ!
そしてそんなSakuraEditorの対抗馬なのがSublime Text 3ですね。
UTF-8の環境で使うなら補完、拡張性、どれをとってもSakuraEditor以上のパワーです。
実際に僕はWinSCP(後述)のデフォルトエディタはSublime Text 3をデフォルトにしてます。
一括置換も便利ですしテキストエディタ界の中心的存在です。
長い間、秀丸エディタが築いてきた牙城を崩す存在ですね。
Sublime Textについてはいい本が出てます。
電子書籍版もあるのでSublime Textを始める人は一度読んだ方がいいですよ!!
4 IDE
昔はEclipseを使ってましたが今はすっかりNetBeans使いです。PHPerがNetBeansを使いたくなる7つの理由
特にFuelPHP使ってる人にはNetBeansが超絶オススメですね。
使い方は上のリンクでも紹介してますが補完もバリバリ聞くしHTMLやJSもバッチシ対応です。
ユニットテストも宣言元にジャンプもデバッカもバッチシです。
var_dump開発しなくて済むとすごい効率が上がりますよ!
ただ最近、Symfony2の時にNetBeansの非力さを感じる時があります。
Symfony2使うとすっごい最初のロードが長いんですよね(´・ω・`)
そんな人には有料ですがPHPStormがオススメです!!
Web系の補完も抜群でNetBeansより軽快です。
Symfony2やCakePHPなどのフレームワークで開発する人やJSもバリバリ書くようなフロント寄りの人は買ったことによるメリットが間違いなく大きいです。
お試し無料期間もあるのでまずは触ってみるのがいいのではないでしょうか。
あと何かと面白いイベントしてることがあるので@samuraismウォッチするのがオススメです。
それと
@soudai1025 もうセールはやりませんよ! http://t.co/iLrVo11zAN
— 山本裕介 (@yusuke) 2014, 9月 9
らしいのでセール待ちせずにサクッと買ったほうが良いと思います。
ツイッターのレスポンスとかメール対応がすごく優しく日本人にも安心対応なのも良いところですね。
5 ローカル実行環境
PHPer御用達はやっぱりXAMPPが主流だと思います。ですが開発プロジェクトが増えるたびに度重なるバーチャルホスト。
そしてPHPやその他のライブラリのバージョンがプロジェクトごとに違って繰り出されるエラー。
そんな経験皆さんありませんか?
それを解決するにはVMです。
僕は以前からVirtualBoxを使っています。
VirtualBoxはお手軽にWindows上にVMを建てれるので簡単です。
ですがOSのインストールからやらねばならず、ネットワークの設定等のインフラ系の知識も必要とします。
たまになら良いのですが頻繁に、しかも「今すぐ開発を始めたい!」という時には高いハードルになってしまいます。
そこで活躍するのがvagrantです。
vagrantはVMのラッパーとパッケージ化を同時に提供してくれます。
ViretualBox, VMWare, AWSなどのVMに対応しており、高速にかつシンプルにVMを作成できます。
そしてVMへのアクセス、管理、設定も簡略化してくれます。
これにより、開発環境の依存関係に悩まされることなく、そして多くのインフラ系知識のブラッシュアップも必要なく開発に集中できます。
しかもNetBeansにプラグインを入れるとvagrantをNetBeansのGUIで操作できます。
SSHもCygwinのような黒魔術を使うこと無くNetBeansからアクセスできます。
すべてがNetBeansで解決できるので作業が捗ること間違いなしです!!
6 RDB
vagrantの出現によりlocalにDBを入れることがなくなりました。これによりlocalにアパッチやDBを入れないので開発しない時に無駄なプロセスが起動しなくなりました。
こういうところにもVMを使うと良い点がありますね。
7 DB管理ツール&SQLエディタ
SQLエディタは自分の中ではA5:SQL Mk-2が一強です。前回ご紹介した時はまだSSHトンネルも無く、PostgreSQLにアクセスするにはドライバーが必要でした。
現状ではSSHトンネルが可能なのでセキュアに接続できますしvagrantへのアクセスも簡単です。
またドライバーが必要ないのでダウンロードして解凍したらすぐに使うことができます。
このお手軽さにプラスして各種機能が非常に強力です。
特にテーブル定義書の出力とER図のリバース自動生成はいつも助けられています。
DBにもマルチ対応なのでMySQLとPostgreSQLでツールを変える必要がないのも非常に助かります。
ただしDB管理ツールではないのでDDLの必要な作業はGUI上ではできません。
(SQLを発行すれば当然出来る)
そこで外部制約やテーブル設計時に強力なのがMySQLならMySQL Workbench、PostgreSQLならpgadmin3です。
DBAツールなので簡単にテーブルの作成や編集もできますし外部制約やDB固有の機能にもバッチリサポートしてます。
それぞれグラフィカルな実行計画の結果やレプリケーションの設定、confの変更なども可能です。
phpMyAdminやphpPgAdminを覚えるよりセキュアで断然便利なので是非活用してみてください。
8 ファイル転送ツール
今はもうWinSCP一強です。SCPの管理の使いやすさもですが自動同期の機能や開くファイルのエディタの指定など細かく手が届いて便利です。
地味にシンボリックリンクを作れたりパーミッションを変更できたりするのでCGIが苦手な人でも大丈夫です。
更にノートン コマンダー インターフェイスを使うとキーボードでの操作に特化するそうです。
僕もこれから効率向上のために試してみようと思ってます。
9 バージョン管理ツール
こちらもSVNから完全にGitに移行しました。NetBeansからGitは直接管理できるので基本的にはNetBeansのGUIで触ってます。
しかもNetBeansは自分自身の保存ログとGitのコミットログを使ってソースのDiff出せたりするので超絶便利です。
マジこれだけでもNetBeans使う価値あります。
でもなんでもかんでもNetBeansのプロジェクトに出来るわけではないと思います。
そんな時はSourceTreeがイケてます。
GUIで操作でき、Githubへの連携も最初から念頭に置かれています。
ちなみにプライベートな開発をするときは僕はbitbucketを使ってます。
プライベートリポジトリでも無料なのでちょっとした開発の時は便利ですよ。
また社内で「クラウドにデータを置くのはちょっと…」って時にサーバーを社内に建てることになったらgitbucketがgithubのクローンの中でもダントツオススメです。
Scalaで作られてますが日本人が作者なので情報も多く、環境構築、アップデートともにすごく簡単です。
実際に僕も社内で使ってますがGUIでリポジトリが管理できることはもちろん、プルリクエストとissuesによるチケット管理はすごく便利です。
またWikiやREAD.MEなども対応しており、プロジェクトの暗黙知を無くすプラットフォームが成熟している感じです。
個人的には開発者だけで回すならredmine無しでgitbucketでやりとりしたほうがうまく回る気がしてます。
10 SSHクライアント
最近はTeraTerm proを使ってます。Tera Term Menuを使うとTera Termのアクセスするサーバの管理もできます。
実際にはvagrantを使い出すとSSHを使うことも減ってきました。
昔はサーバに入ってvimでゴリゴリすることもあったのですがそういう時はWinSCPでは入ります。
なのでほとんどのことは別のツールでことが足りるのですがやはりコマンドラインが必要なこともあります。
昔はPuTTYを使ってたのですがPuTTYもかなり良いので好みの問題かなと思います。
と言うことでVMが出てきたことで環境依存の悩みも無くまりました。
またここでは説明しませんでしたがPHPUnitやBehatなどでテストが充実し、デバッカを使う機会も減りました。
この様に環境がどんどん進化してますのでぜひ一度調べてみると良いと思います。
また今回の内容でPHPerの最新環境に興味が出た人は次の本が参考になります。
- 『はじめてのフレームワークとしての FuelPHP 第2版 (1) 環境構築編』
- 『はじめてのフレームワークとしての FuelPHP 第2版 (2) 入門編』
- 『はじめてのフレームワークとしての FuelPHP 第2版 (3) 実践編』
また2014/9/20に広島市でオープンソースカンファレンス広島が開催されます。
ここにFuelPHPユーザ会として参加します。
ブースも出しますし登壇もしますので興味がある方は是非遊びに来てください!!
FuelPHPで始めるモダンPHP開発!!
ということでWeb系の方はこれを機に環境を見なおしてみると良いかもしれません。
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